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2020/01/26

新型コロナ:あらゆる動物を食べる中国の市場が元凶

  猛威を振るう新型コロナウイルス。WHOは23日の発表で 時期尚早だとして「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言」を見送りましたが、あれは何だったのでしょう。これは十分「緊急事態宣言」が必要な状況でしょう。中国政府は1月23日についにウイルス発祥の地武漢市を封鎖、更に感染の拡大が衰えを見せないことを踏まえ、これ以上の拡大防止のために他の都市も交通封鎖したり団体海外渡航の禁止に踏み切るなど、本日1月26日の段階で、日本ではできない程の強権発動をしています。中国のことですから、WHOに全ての情報を提供せず、情報操作していたことだ取ろうと思いますが、逆説的に自国の統制は徹底できるところが強み。日本には到底そこまで徹底できません。その辺は、中国政府の強権発動に期待しましょう。我が国も、武漢市在留の邦人の帰国便を準備しているとのこと。状況は刻々と推移しており、マスコミ報道も状況推移をフォローしているので、注目していくしかありません。
  SARSもそうでしたが、なぜ中国発の新型猛烈ウイルスが出るのか?その点について、VOA記事で丁度「それ、それ!」という記事(※)があり、経験を交えて私見を述べたいと思います。元凶は、あらゆる動物を食用で市場で生きたまま売り買いする中国やアフリカ等の市場の環境だと思います。食文化を否定するつもりはありませんが、今の状況であればエボラ出血熱やSARS、そして今回の新型コロナウイルスと同様、また次なる新種の猛烈ウイルスもここからまた出るでしょう。
  (※ 2020年1月26日付VOA記事「Live Animal Markets Worldwide Can Spawn Diseases, Experts Say」より。下の写真も。)
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A Chinese man looks over cages of dogs and rabbits at a live-animal market in Guangzhou, Southern China, Jan 6, 2004.

○ 多種の生きた動物を売り買いする市場は新種のウイルスの温床
   VOA記事の話の前に、経験談から。エボラ出血熱がアウトブレイクした2014年~15年、最終的には航空自衛隊輸送機による防護服の空輸のみでしたが、「状況によりあり得る」との観点で陸上部隊派遣の検討をしたことがありました。また、当時エボラ出血熱の感染者が出ている地域の隣接する地域に、既に派遣していた国連PKOの南スーダン任務(UNMISS)に日本隊がいましたので、感染防止の検討など、国連機関やエボラ対応で既に部隊派遣をしていた他国軍との情報交換をしました。私自身がアフリカや中東で見聞したことも踏まえ、私見ながら、多種の生きた動物を売り買いする市場は新種のウイルスの温床である、と考えています。

   アフリカのような場所には、食べられるものは何でも食べる食文化の影響で、犬やウサギ、ネズミや蛇やコウモリをはじめ普通は食べない動物も市場で売り買いしますが、そこでその多種の動物たちは小さなカゴに入れられて過密状態で同居し、エサを食べ、糞尿をし、屠殺され、解体されて肉として売られています。冷蔵庫もなく生で吊るされて。そして、その市場の地面には、その動物たちの糞尿や血や体液や肉片が地面に流れ、そこをハエやら蚊やらがたかり、人間もそこに生活しています。普通なら交わるはずのない動物たちが、濃厚接触状態で同居しているわけです。それぞれの動物が自己種の中で本来的に持っていた固有種のウイルスが、この濃厚接触状態の中で他の種の宿主を見つける。他の種の中に入り込んで生き延びたウイルスは、新しい種の体内の環境に生き延び増殖するため、新型ウイルスに変異して感染力を高めて他の個体へ感染し、ウイルスは繁栄を図ります。そして、種を越えて変異しつつ新たな宿主を見つけ、やがて人間に至ります。これが人間から人間にも感染するところまで変異し感染力を高めれば、これがアウトブレイク。一昔前なら、仮にそれが起きても、一地域の局地的な感染症で済みました。現代では、人間の交流が国際的。今回の状況では、中国の春節という民族大移動に近い状況。世界的なアウトブレイクに至っても不思議はありません。

   VOA記事では、その点を指摘しています。武漢の市場では、ヘビ、ハリネズミ、孔雀、ジャコウネコ、サソリ、ムカデなどが売られており、今回の新型コロナウイルスの温床であろう、と。専門家は、約800名が死亡した2002年のSARS(重度の急性呼吸器症候群)も武漢の市場と同様の中国内の市場で生まれたものであろうと指摘。いやいや、中国だけではなく、広く東南アジアや中東、アフリカでも見られることながら、先ほどの私の記述のような市場では、どこでも起きうる話であると指摘しています。ウィスコンシン大学グローバルヘルス研究所のトニー・ゴールドバーグ獣医によると、“And when you do that in these tight, crowded, stressful conditions, you create every opportunity for these viruses to jump host species.” 「(通常出会うはずのない種が)このような市場で混在し、過酷で過密でストレスのある状態に置かれていると、病気の動物の唾液や糞尿、その他分泌物がウイルスを媒介し、宿主の種を飛び越えるチャンスを作ってしまう。」というわけです。

   一部の報道では、英国の専門家チームの予測では、今後2週間ほどで武漢市の感染者は19万人を超えるとのこと。もはやアウトブレイクの兆し。
   日本上陸は既にしていると思いますし、春節で大挙して日本を訪れている中国人観光客の中にキャリアいることはもはや間違いないでしょう。あとは最小限に抑える・局限するしかないですね。そこは国の保健衛生の施策に従い、パニックを起こさずに整斉と対応し、かつ、自衛手段で自己防衛をして、何とか最小限かつ早期に抑え込んでもらいたいものです。

 (了)

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