北朝鮮:新型コロナ拡大の危険性
<北朝鮮は新型コロナを水際阻止に自信?>
猛威を振るう新型コロナに対し、目下鎖国中の北朝鮮は、自信を持ってシャットアウトしていると豪語しています。発症例はゼロであり、空路も陸路も国外からの旅客を拒否し、既に北朝鮮に入国した人員に対しても30日間の缶詰め期間を実施。確かに、表面上水際で阻止しているように見えます。
<既に感染拡大かも>
しかし、韓国メディアは、北朝鮮では実際には新型コロナウイルスの感染例が出ていると報じています。医療技術レベルや感染症対策が不十分であるにも関わらず、「自己完結で防護できる」として外部の援助を拒否する北朝鮮。実際に既に新型コロナの感染患者が出ているとすれば、満足な医療は平壌のみ、感染の検査キットもないため、感染の拡大が懸念されています。
WHOや米国も、北朝鮮でのパンデミックの危険性を懸念して、感染症対策の技術的援助の受け入れを呼びかけています。(VOA2020年2月14日付記事「US ‘Deeply Concerned’ North Koreans Vulnerable to Coronavirus」及び「WHO: North Korea Able to Test for Coronavirus, But No Cases Reported」参照。下の写真も同記事より。)
労働に勤しむ北朝鮮労働者はマスク生産中
FILE - Workers produce masks for protection against the new coronavirus, at the Songyo Knitwear Factory in Pyongyang, Feb. 6, 2020.
<私見ながら>
◯ 私見ながら、北朝鮮は感染症対策の技術援助は受け入れないでしょう。自国の表面上の自己完結性を誇示し、余計なことはするなと拒否するでしょう。特に、米国からの支援では尚更拒否(非核化をめぐる米朝交渉の行き詰まりから)するでしょう。もし、実は感染患者が既にいたとしても、感染検査ができないので、怪しき者は秘密裡に隔離し、死亡例があっても闇に葬り、公表はしないでしょう。1918年1月頃の平昌五輪の際の新型インフルエンザの流行の際も、北朝鮮の医療体制の未整備、ワクチンや医薬品・器材の貧弱さから何十万名もの罹患者を出しながらも公表はしていない実例があります。
◯ パンデミックが起きると、ウイルスは生き延びるために進化し、更に感染力を増し感染源を多様化したり、薬やワクチンへの耐性を上げたり、更に手強い未知の新型ウイルス化するので、早期に抑え込んで撲滅するに越したことはありません。抑え込んでおいてそのウイルスを調査研究して「予防ができ治せる既知のウイルス」にしていくことが何より。北朝鮮が温床にならないように、少なくともWHOとの連携・協力は進めてもらいたいですね。
(了)


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猛威を振るう新型コロナに対し、目下鎖国中の北朝鮮は、自信を持ってシャットアウトしていると豪語しています。発症例はゼロであり、空路も陸路も国外からの旅客を拒否し、既に北朝鮮に入国した人員に対しても30日間の缶詰め期間を実施。確かに、表面上水際で阻止しているように見えます。
<既に感染拡大かも>
しかし、韓国メディアは、北朝鮮では実際には新型コロナウイルスの感染例が出ていると報じています。医療技術レベルや感染症対策が不十分であるにも関わらず、「自己完結で防護できる」として外部の援助を拒否する北朝鮮。実際に既に新型コロナの感染患者が出ているとすれば、満足な医療は平壌のみ、感染の検査キットもないため、感染の拡大が懸念されています。
WHOや米国も、北朝鮮でのパンデミックの危険性を懸念して、感染症対策の技術的援助の受け入れを呼びかけています。(VOA2020年2月14日付記事「US ‘Deeply Concerned’ North Koreans Vulnerable to Coronavirus」及び「WHO: North Korea Able to Test for Coronavirus, But No Cases Reported」参照。下の写真も同記事より。)
労働に勤しむ北朝鮮労働者はマスク生産中
FILE - Workers produce masks for protection against the new coronavirus, at the Songyo Knitwear Factory in Pyongyang, Feb. 6, 2020.
<私見ながら>
◯ 私見ながら、北朝鮮は感染症対策の技術援助は受け入れないでしょう。自国の表面上の自己完結性を誇示し、余計なことはするなと拒否するでしょう。特に、米国からの支援では尚更拒否(非核化をめぐる米朝交渉の行き詰まりから)するでしょう。もし、実は感染患者が既にいたとしても、感染検査ができないので、怪しき者は秘密裡に隔離し、死亡例があっても闇に葬り、公表はしないでしょう。1918年1月頃の平昌五輪の際の新型インフルエンザの流行の際も、北朝鮮の医療体制の未整備、ワクチンや医薬品・器材の貧弱さから何十万名もの罹患者を出しながらも公表はしていない実例があります。
◯ パンデミックが起きると、ウイルスは生き延びるために進化し、更に感染力を増し感染源を多様化したり、薬やワクチンへの耐性を上げたり、更に手強い未知の新型ウイルス化するので、早期に抑え込んで撲滅するに越したことはありません。抑え込んでおいてそのウイルスを調査研究して「予防ができ治せる既知のウイルス」にしていくことが何より。北朝鮮が温床にならないように、少なくともWHOとの連携・協力は進めてもらいたいですね。
(了)


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