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2020/02/26

イランで新型コロナ蔓延か?近隣国も警戒

新型コロナウイルスの勢いは衰えを見せず、今や世界中に拡散しつつある模様です。当初、発祥地中国を中心とするアジアに向けられていた目は、欧州ではイタリア、中東ではイランが注目されています。各種報道によると、イランでの感染拡大はもはや蔓延かも知れず、その実態をイラン政府が隠蔽しているとの指摘もあり、近隣国にはパニックの兆候も見られ警戒を強めています。
(参照: VOA記事2020年2月24日付「Some Signs of Panic as Coronavirus Appears to Spread from Iran to Neighboring States」(下の写真も同記事より)及び「High Anxiety in Iran as Coronavirus Disrupts Daily Life」、2月25日付「Senior Iranian Health Official Infected with Coronavirus」及び「Pompeo Blasts China, Iran for Response to Virus Outbreak」)
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マスクをつけて通勤するイランの女性たち(テヘラン:2月23日) Commuters wear masks on a public bus in downtown Tehran, Iran, Feb. 23, 2020. Iran's Health Ministry raised the death toll from the new coronavirus to eight people in the country.

<状況>
① イラン政府の2月25日の公式発表によれば、感染95名、死亡15名。しかし、イランのある地域の議員が告発するところでは、イラン政府は意図的に感染の実態を隠蔽しており、ある地域だけでも既に50名は死亡はおり、感染が拡大しつつあるという。事実、政府の発表をしていた保健省の次官自身が感染していたとのこと。

② 新型コロナウイルスの感染の脅威は、広く市民生活に影響を及ぼしている。イランでは、イラン核開発を糾弾する米国の厳しい経済制裁により、マスクや消毒液をはじめ、医療用の薬品、資材が著しく欠乏し、市民の手に入らず、医療機関でさえ不足している。市内では、感染したと思しき者が何の説明もなく救急車に押し込めらて何処かへ搬送されるなど、市民の不安が募る。

③ イラン近隣各国では、既にクウェート、バーレーン、レバノン、アフガニスタンなどでも合計10名以上の感染者が確認されており、イランからの感染拡大と受け止められている。近隣各国の市民の一部にはパニックが見られるなど、各国政府も神経をとがらせている。イラク、トルコ、パキスタン、オマーンなどでは、イランから感染者が自国へ流入しないよう飛行機乗り入れや陸路・海路の渡航者や帰還者の入国を拒否する施策も始まっている。

④ ポンペイオ米国務長官は2月25日の会見にて、中国とイランの対応について名指しで批判した。同国務長官によれば、両国政府は感染拡大阻止のためのレスポンスが不適切であり、かつ、自国内での報道機関に対する検閲や圧力により情報が正しくつたわることを妨害し、実情を隠蔽している模様。

<私見ながら>
◯ イランの状況
  イラン側の言い分も聞いてみたいところですが・・・。確かに、公式の発表やロウハニ大統領の発言には強気発言が多く、つい最近でもロウハニ大統領は「この状況は週末には改善し、通常に戻るだろう」など強気を通り越して能天気(無責任?)な発言をしています。イランはイスラム教シーア派の教義が国是の宗教的独裁国家です。核開発もそうだしサイバー攻撃もそうですが、本来は極めて自己防衛的な思いから発しながら、結果的に周辺国・関係国にとっては極めて悪質かつ攻撃的な脅威と見える国です。国内・国民への安心付与のため、感染の状況の報道統制や隠蔽、情報操作、更に感染者を闇に葬るような対応など、指摘されているような状況がありうることは想像に難くありません。周囲の国々も、イランの公表内容などを信頼しておらず、自己防衛措置に走っている状況なのでしょう。

○ 新型コロナ禍とは、終わってみて正体が分かる気がします
新型コロナウイルスは致死率こそ低いものの、感染の拡大状況からして過去のSARS、MARS、鳥インフルエンザを凌駕する勢いを見せています。過去、今回のウイルス禍ほどの世界的な経済的影響を与えた感染症も例がないと思います。確かに感染拡大の速さと世界的な拡散の地理的大きさにおいて圧倒的です。
しかし、・・・真の怖さは何なのでしょうか?私見ながら、病気としての怖さそのものよりも、感染拡大の速さと広がりに対して、我々がパニックを起こしているだけではないかとも思います。一時期、エボラ出血熱の対応のため、自衛隊のアフリカへの派遣が検討されたことがありました。あの頃の認識・覚悟をからすると、少々の違和感を感じています。既知のインフルエンザも、年によって流行し感染が拡大し、高齢者や基礎疾患のある方がかなりの数字で亡くなられます。数字的には、新型コロナとそう変わらない、との指摘があります。病気としての危険性なら、SARSやMARSの方が恐いウイルスでした。なら、なぜかくも恐れられるのでしょう。生まれてこの方、過去これほど流行を恐れた感染症ってありました?確かに、感染拡大の速さと広がりは群を抜いています。今や経済大国となった中国は世界的な人の交流があるので、基本的に世界的拡散の基盤はありましたが、今回の感染拡大の速さと広がりの拡散の原因は、間違いなく中国人の春節(旧正月)の海外旅行シーズンと重なったというタイミングでしょう。こんなことになるのが分かっていれば、習近平主席も春節前に民族大移動に釘を刺せばよかったのかもしれません。今となっては後知恵に過ぎませんがね。
しばらくは続きそうですが、この感染危機が去って冷静に振り返る時期になったら、この病気も既知の感染症となり、予防もでき、罹患しても治療薬のある、普通の感染症の一種になるのでしょう。そうなったら、正しい評価が出るのだと思います。今の状況は、本当の姿以上に大きい・恐いものと受け止められている気がしてなりません。

(了)


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