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2020/03/05

コロナ禍を抑えた台湾、ネット検閲で情報を抑えた中国

コロナ禍が世界で猛威を奮う今日この頃、中国、韓国、日本で感染拡大が見られる中、台湾が感染拡大の抑え込みに成功していることが目を引いています。他方、カナダのサイバー研究機関の発表によれば、中国は武漢で原因不明の肺炎患者が増えはじめた頃から、中国政府が中国のネット企業に命じてネット上の検閲を実施し、新型の感染症の発生や流行に関わる情報を摘発していたことが明らかになりました。コロナ禍を通じて、台湾と中国の明暗がクッキリ分かれました。
(VOA記事2020年3月3日付「Report: China Internet Firms Censored Coronavirus Terms, Criticism Early in Outbreak」及び同3月4日付「Why Taiwan Has Just 42 Coronavirus Cases while Neighbors Report Hundreds or Thousands」より。下の写真も同記事より)
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中国のアプリWeChat (FILE - The logo of the Chinese instant messaging application WeChat is seen on the screen of a tablet in Paris.)

◯ネット検閲で国民の情報を抑え込んだ中国
カナダのサイバー研究グループCitizen Labが、3月3日の研究発表の中で明らかにしたところによると、中国のメッセンジャーアプリWeChatとJOYY Inc.のビデオストリーミングアプリYYは、新型ウイルスの感染症関連の情報やこれに関連した政府への批判を検索ワードを設定して監視し、情報の流布をブロックした。 驚くべきは、これが中国政府からの指示・統制によるものであり、この情報統制は新型ウイルス発生・感染拡大の初期だった昨年12月から実施されていたということ。武漢の医師で発生初期段階から新型ウイルスの危機と早期の対応を訴えていた李医師は、「社会の安定を損なう」との名目で当局から罰せられた話もこの一環。その後、この医師は自らが感染し死亡している。

私見ながら、中国はやはり、中国の国会に当たる全人民代表者会議の成功が大命題だったので、万難を排するために政府が情報統制をしていたわけです。情報統制以外にも、新型感染症の発生の兆候に気づいていながら、政府自らがこれを黙殺して全人代の成功を期そうとした様々な黙殺・隠蔽をしていました。これが、春節の中国人の世界的な大移動で感染者を世界に放出し、今回の世界的大流行を招く結果となったことは明白です。

◯SARSの教訓から先手を打って感染拡大を押さえ込んだ台湾
台湾は感染者42名、死者1名しか出していません。これは17年前のSARS禍の際に、中国から感染者の流入に歯止めをかけられず、台湾国内で感染が拡大し、75名の死者を出す大惨事となったた教訓に学び、今回のコロナ禍では中国武漢で原因不明の肺炎の兆候が見られた12月の段階から中国からの航空便を止め始め、感染防止と拡大阻止のために適切な措置を次々と先行的に実施した、という先手指揮に負うところ大です。素晴らしい。

まさに明暗を分けた状況ですね。
日本も次回は台湾に学び、先手指揮で行きましょう。

(了)

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