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2020/03/18

トランプ「中国ウイルス」発言: 米中非難の応酬

トランプ「中国ウイルス」発言: 米中非難の応酬

3月17日付のトランプ米大統領のツイートでChinese virus =「中国ウイルス」という発言があり、中国側から直ぐに反発がありました。
(参照: VOA記事2020年3月17日付「China Objects to Trump’s ‘Chinese Virus’ Tweet」(下の写真も同記事から))
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2月26日の米国議会のコロナ関連小委員会にて証言するCDC長官ロバート・レッドフィールド博士(Centers for Disease Control and Prevention Director Robert Redfield testifies before the House Commerce subcommittee on Capitol Hill in Washington, Feb. 26, 2020, during a hearing on the budget and coronavirus.)

<状況>
①トランプ米大統領は、3月17日付のツイートにて、以下のようにコメント。
The United States will be powerfully supporting those industries, like Airlines and others, that are particularly affected by the Chinese Virus. We will be stronger than ever before!
新型コロナウイルスを「Chinese Virus=中国ウイルス」と表現したことが注目を集めている。
②中国外務省のスポークスマンは、同日、これに対し「中国の名誉を毀損している」と猛烈に反発。
③こうした通称や別称の使用については、関係者から苦言が呈されていた。米国疾病予防センター(CDC)長は、2月26日の「WHOが命名したCOVID-17という名称を使うべきであって、こうした別称を使用するのは間違っているし名誉を毀損することになる。」と米国議会のコロナ関連予算を審議する小委員会にて証言。また、WHOのテドロス委員長も同様の発言。
④先週3月12日(木)、中国外務省のスポークスマンがツイートの中で、コロナウイルスが中国で感染拡大する以前に米国で発症例があり、ウイルスの発祥地は米国と発言。更に、昨年米軍が武漢にウイルスを意図的に持ち込んだことが原因である旨の発言も付け加えた。米国政府は直ちに反論。ポンペイオ国務長官まで出馬して抗議した一幕があった。

<私見ながら>
◯トランプさんは以前は「Wuhan Virus=武漢ウイルス」と呼んでいたなど、確信犯で中国を揶揄している。日本において、安倍さんが同じことをしたら、内外の批判が猛威を振るって辞任に追い込まれるくらいだと思う。トランプさんの場合、もはやこの程度はご愛嬌くらいにしか受け止められないのが羨ましいところです。徳なキャラクターですね。恐らく、トランプさんはツイッターというメディアの軽さを逆手に取って、ワザと気軽に意図的な失言しているのでしょう。からかっているのかもしれません。しかし、こうした一見大統領としての自覚のない、軽はずみな暴言や失言が米国内のかなり多くのサイレントマジョリティの声なき声を代弁し、「嬉しいね!さすが我等がトランプ大統領、胸がスカッとするね!」と好感度を上げていることも事実です。他国から見ると信じられない事ですが、大統領選挙のある年ですから再選に向けたトランプさんの選挙キャンペーンの一環かもしれません。

◯最近、中国政府と米国政府の間で、上記のような話が他にもあり、子供のケンカ的な言い争いが起きています。前述の状況④で触れた米軍が武漢にウイルスを持ち込んだという話、荒唐無稽にも程があります。今日の米国社会では、もしそうした生物兵器テロのような工作を米軍が実施していたとしたら、必ず数年後にリークされ、事態が暴露され、それを命じた当時の政府の指導者が世間の指弾を浴びることは間違いありません。いくら何でも米軍による生物兵器攻撃説はありませんね。そもそも、どう言い訳しようが、今回のコロナウイルス発祥の地は中国武漢でしょう。中国政府はこれを公式には否定しており、最近では、事あるごとに「どこか他国で発祥し、それが中国にもウイルスが持ち込まれたのであって、中国は被害者なのだ。」というキャンペーン中です。感染拡大当初は武漢の市場が発祥の地であると認めていたのですが、.....。この辺が、国家として、否、経済大国としての自覚の低さなんでしょうね。

◯両国ともに、くだらない非難の応酬は程々にして、むしろ世界のリーダーとして、対コロナウイルスの戦いでリーダーシップを発揮してもらいたいですね。中国は、一応コロナ禍を乗り越えた(本当なのか不明なところも残りますが)訳で、症例のデータやノウハウがあるはず。
米国は、進んだ感染症対策の知見を国内の大学や研究機関に持ち、実績と実効性のあるCDCという機関を国家として擁している訳ですから。両者が対コロナウイルスで協調関係を発揮すれば、世界に範を示せると思います。.....しかし、ダメでしょうね。この調子では。

(了)

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