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2020/10/08

中国が反体制派を投獄し精神障害に⁉

中国が反体制派を投獄し精神障害に⁉
 2020年9月30日付VOA記事「China Uses Mental Illness to Discredit,Imprison Dissidents,Rights Observers Say」の報道によれば、中国は政府に対する反体制派の活動家を投獄し、精神障害を起こさせ、釈放後も精神病院と家族の元を行ったり来たりの状況に陥った事例が510件もあるという。俄かには信じられない話だが、これが事実ならいよいよもって中国の闇は我々日本人の想像を絶するほど深いようです。
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香港でも、やがて・・・

「民生観察」という中国国内の人権団体が告発
 中国国内の人権問題をウォッチしている中国湖南省に根拠地を有する、「民生观察:minshengguancha(日本語的には「民生観察」)」という団体のウェブサイトは、先ほど触れたような事例を記録し、告発し続けている。その主宰者、劉飛躍(Liu Feiyue)氏は2016年12月に国家転覆扇動の容疑で逮捕され、更に国家機密漏洩容続疑まで嫌疑をかけられ、2019年1月に5年の懲役という実刑判決が出た。この団体は、主宰者の逮捕以前から一貫して中国の人権問題の告発を世界に発信し、主宰者の逮捕後もめげずに告発を続けている。

VOA記事は投獄されて精神障害をきたした女性に着目
 VOAの記事では、民生観察がウォッチしていた一人の女性に着目し、掘り下げている。
 この女性は、2019年に反政府運動に参加、国営企業や中国共産党を非難し習近平の写真にインクをかけ、逮捕された。4ケ月の拘留から釈放され父親が出迎えた時には、彼女は全く別人格になっていたという。顔つきや体つきも変わってしまい、意味不明の言動をし、何があったのかを尋ねる親の質問には答えない状況だったという。この後、精神病院に収容されてしまい、退院して親元に帰ってきた時には、投与された薬の副作用らしく、天気が悪いと失禁し、夜には意味不明の叫びをあげ、ひどく怯えた様子で、前より精神障害が重くなっていたという。

 一体、拘留の間に何があったのか、精神病院では何があったのか?彼女はもはや答えられないが、VOAの記事では、別の男性の経験談を記している。
 この男性は、年金の不満について政府に請願を続けていた。ある日、「精神障害」との名目で精神病院に収容され、数か月を過ごさせられた。この間、投薬による異様な眠気、体の不調、倦怠感に悩まされ、周囲には暴れたり拘束帯で縛られたりしている精神疾患患者に囲まれて過ごしたという。彼の場合は精神疾患をきたさずに退院したが、体の不調は続き、「精神障害者」とのレッテルを張られた社会生活への影響は計り知れないという。

私見ながら
 政府にとって背を向ける者、反体制派の活動家に対して、後に続く者がないように抑止する「見せしめ」の目的なのか、はたまた反体制派の活動家に対する国家としての「治療」のつもりなのか、いずれにせよ許されざることですね。
 前述したようなひどい話があれば、例えば、逮捕され精神障害をきたした人がいたとすれば、その家族やごく近しい人々はまさに身近にその惨状を知るわけです。こういう話はすぐに口コミで伝わるはずです。ところが、中国は共産党の一党独裁により、政府が強権を有し、完全に国民や社会全体をコントロールしているわけです。世間には報道されず、変な噂は社会の中の密告制度で封じることができます。では、社会の人は皆、こうした話を全く知らないでしょうか。噂にも聞かないでしょうか。
 いやいや、1990年代の冷戦の崩壊の頃を思い出してみてくださいよ。あれだけ鉄壁の国家のコントロールを誇っていたかのように見えた東欧諸国が、あれよあれよの間に崩壊しました。やがて本家本元のソビエト連邦まで崩壊しました。あれは政治的な国家体制の移行でしたか?米国はじめ西欧諸国の介入でしたか?いやいや、それぞれの国家の中の自壊、草の根レベルの欝々とした国民達の不満の爆発でしたよね。当時と比して、今やネット情報の時代。中国はネットの監視が厳しいけれども、ここまで情報化してしまった社会や人々の耳や口を塞ぐのは難しい。いわんや心の中の欝々とした気持ちは、なんぼ強権を誇る中国政府でもコントロールはできませんよ。やがて、必ず全てが明るみになる日が来るでしょう。事実が明らかになったその時、国家としていかに残虐非道なことをやっていたのか、中国国民はもとより、世界が知ることになるでしょう。

 つくづく、こんなことは長く続くわけがない。今に、自らの国民により暴かれることでしょう。
 加えて、香港に中国本土並みの反体制派への「治療」が始まらないことを祈ってやみません。

(了)

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