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2020/12/09

「豪軍兵がアフガンの幼児にナイフを」中国報道官の異常なツイート画像の件

中国報道官が豪軍の戦争犯罪をフェイク画像で揶揄するツイートを投稿
 中国の報道官たる者が、何でこういう大人気ないことをするのでしょうね。
 2020年11月30日、中国外務省の趙立堅副報道局長がツイッターに画像を添えて投稿。この画像が酷い。下の画像を見てください。大きな豪州の国旗の上で豪軍兵が、子羊を抱えるアフガニスタンの幼児の頭に豪州国旗を被せて、クビにナイフを突きつけています。写真ではなく合成?画像のようです。「Don’t be afraid, we are coming to bring you peace! 怖がらなくていいよ、我々は君たちに平和をもたらすためにやって来たのだから。」というコメントが添えられた、写真のように見えるフェイク画像でした。あまりにエグイ絵面なので、ネットで出回っている画像ではモザイクをかけています。趙立堅(Zhao Lijian)のツイッターでは現物が出ています。この画像は中国国内のウェイボーだかwechatだかからの転載のようですが、報趙道官自身のツイートで「Shocked by murder of Afghan civilians & prisoners by Australian soldiers. We strongly condemn such acts, and call for holding them accountable, 豪軍兵によるアフガニスタンの市民や捕虜の殺害があったとの報に、強い衝撃を受けた。我々はこのような行動を強く非難し、その責任を問う。」とコメントしました。
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豪州首相の激怒
 これが豪州の激怒を買い、ツイートから2時間足らずでモリソン豪州首相自身が同日の会見にて、「truly repugnant, deeply offensive, utterly outrageous …本当に不快で、非常に攻撃的で、まったく言語道断」という強い遺憾の意を示し、中国政府に対しツイートの削除と謝罪を求めました。一国の首相が、ここまで言葉を選びながらも、相当の怒りを堪えた表現で強い遺憾とツイート削除と謝罪要求をしたとしたら、普通はことの重大さと外交上の配慮から、相応の対応をするのが「普通」の神経を持った国の態度というものです。
(※ちなみに、豪州はアフガン派遣時の豪軍兵による戦争犯罪について数年かけて調査し、11月にモリソン首相や軍司令官が謝罪の記者会見を実施しました。当ブログの11月23日付「豪軍がアフガンで戦争犯罪、との悲報: 自衛隊への警鐘」をご参照ください。)

中国政府は豪州に謝罪どころか挑発で返礼
 豪州首相のツイート削除と謝罪要求の訴えに対する中国政府の対応は、拒否的なものでした。中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官(よく中国関連のニュースに報道官として登場し、強気の発言をするオバちゃん)は、「The accusations made are simply to serve two purposes. One is to deflect public attention from the horrible atrocities by certain Australian soldiers. The other is to blame China for the worsening of bilateral ties. この(豪州首相の)主張には2つの目的がある。一つ目は豪軍兵士らによってなされた恐ろしい殺戮から世の関心をそらすこと。そしてもう一つは、中国を非難することで二国間の関係を悪化させることだ。」とケンモホロロのコメントを付して、ツイート削除も謝罪も拒否しています。

私見ながら
 つくづく、中国は普通の国ではないなと痛感します。今回のツイートが著名な一市民とかだったら謝罪がなくてもいいと思いますが、ツイートの本人は政府の報道官です。個人のツイート?というよりは政府の報道官のツイートなので、「談話」と言わないまでも、半ば公的なコメントと理解されるべきものです。こんな挑発的な、しかもフェイク画像を使ってよその国を貶めるようなことします?酷いことをしているのはむしろ中国軍兵でしょう。彼らがチベットで、新疆ウイグルで、少数民族に対してやっている民族浄化のような仕打ちや、香港で民主派の市民に対して弾圧を加えているのは一体何なんでしょうか。それを棚に上げて、報道官がこんなことをツイートで上げて、それを貶められた当該国が非難したら、その上司の報道局長が擁護するだけでなくさらに挑発する。つくづく普通の神経の国じゃないですね。
 この豪州に対する中国の態度は、元々は今回のコロナ騒動の際に、トランプの中国がウイルスの原因説を説いて国際的な調査の必要性を求めた際に、豪州のモリソン首相がこれに同調して独立調査団の必要性をコメントしたりしたことから始まりました。じ後、中国がそれまで一番の貿易相手で会った豪州からの肉やらワインやらに法外な関税をかけ、爾来両国関係は冷え切っています。
しかし、世界の普通の神経を持つ国々は、豪州の立場をよく理解しています。米国、フランス、英国など、豪州寄りのコメント寄せ、中国の対応を非難していますので。

(了)

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