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2019/04/22

中国の国策的AI推進

中国の国策的AI推進

中国のAI(人工知能)分野における躍進は目覚ましく、今や首位米国を脅かす存在です。VOA4月20日付「China’s political system help advance its Artificial Intelligence」という記事に、その背景に中国の政治制度や政府の方針があること等について、興味深い内容が載っていましたのでご紹介します。
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Visitors experience facial recognition technology at a Face++ booth during the China Public Security Expo in Shenzhen last fall. In China, facial recognition is being used by the government to help monitor the movements of the country's 1.4 billion people. (Bobby Yip/Reuters) (CBC News: Sep 18, 2018 4:00 AM ET 「Facial recognition is everywhere — here's why that's concerning
Social Sharing」(Ramona Pringle)より 


<ポイント>
① 中国のAI、5Gワイヤレス技術、自動運転車、ドローン等の分野における躍進は、欧米の先進技術のスパイ行為の批判を超越し、もはや自前で更なる発展をしている段階

② 特に、中国のAI分野においては、習書記長の「AI分野を中国の手中に」との明確な指示の下、国策として研究開発を推進

③ 中国のAI分野の進展には、勿論研究開発による世界をリードする先進AI技術が大きい。もう一つの要因は、警戒監視システムの顔認証機能の活用やデータ管理の技術において世界をリードしているが、欧米の先進民主主義国では個人情報保護や人権上の問題も絡むため許されない大胆なことができる中国ならでは土壌も大きい。

④ しかしながら、中国のAIには弱点も存在。スーパーコンピュータの学習機能のアプリケーション等に必要な先進半導体など、AIの主要な分野の技術やイノベーションにおいては首位米国に遠く及ばない。

⑤ 記事の結論として以下の専門家のコメントで締め括る。「米中は、政治的には競争するが、経済的ないし科学的にはむしろ協同の関係である。」

<寸評>
  ①〜④までは「なるほど」だったが、結論でズッコケた。専門家の見解は、所謂「専門バカ」ではなかろうか。トランプ大統領という重要な要因を逸している。政治的?否、経済的に米国が中国に負けるわけにいかないでしょう。それが故に、2月に大統領令でAI分野で米国の優位を中国に取られるべからず、という檄を飛ばしている。
  もう一つ私見を。AI分野において中国は米国に拮抗する程進んでいる。日本は気がついたら遅れていた、とは悔しい限り。中国はもはや日欧米のコピーではなく、自力で実力をつけていた。悔しいが現実を直視しなければなるまい。これは、安全保障・軍事的にも、特に第5の戦場「サイバー・電磁スペクトラム」の正面の実力差として認識しなければ・・・。是非とも挽回せねば!!

(了)

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