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2019/07/01

トランプにいい所を持って行かれた!

いやー、隠し玉でやられましたね。土曜に板門店で金正恩とのランデブーをツイッターで呼びかけた時に、これは別動隊の外交チームがG20の裏で動いていて、平壌とのアンダーの呼びかけをしているな、と思いました。恐らくは、G20以前の先週のトランプと金の間の書簡の交換の時点で、アンダーの話し合いで概ねG20後の板門店で頂上会談てのはどう?という世界へのサプライズが用意されていたのでしょうね。してやられました。クソー、トランプにいい所を持っていかれました。
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President Trump makes history, sets foot in North Korea (Fox News, Jun. 30, 2019より)


今回の両首脳の会合の評価は分かれると思いますが、私見ながら大いに評価したいと思います。
「評価しない」というのは、トランプ+金の両首脳の会合自体は、「歴史的」であってもセレモニアル乃至サプライズなだけで、実質は1時間くらいの会談で何も具体的なことは話されておらず、ただ協議を再開すると決めただけではないか、という論点だと思います。ただのパフォーマンスと見る見方でしょう。
しかしながら、二人が揃って握手した後、双方が国境線を超えて見せたこと、そして韓国サイドの建物で1時間に及ぶ首脳会談をしたってことは、トランプ-金両首脳が相互に話をしたいと個人的に思ったからです。勿論、両首脳とも大好物の、世界に対するサプライズやパフォーマンスもあるとは思います。それでも認めねばならないのは、この二人が二人とも暴君であるが故に、どうやら相互に一応の信頼関係がある、ということは評価すべきポイントでしょう。
普通の民主国家の首脳は、しっかりしたスタッフが脇をしっかりと固めていて、ともすると、もはや首脳の意見はスタッフが台本を作って双方のスタッフ間で握っていて、その台本の域を逸脱しない場合が多いくらいですから。この二人には台本がないのでは?基本的なキャラが似てるのだと思います。トランプさんが北の地を踏むということについて、米国大統領が北朝鮮の土を踏むということの意味を難しく議論する専門家がいて、さぞや嘆いていることと存じますが、恐らくトランプさんにはそんな深読みや堅い考えはどうでもいいことなんですよ。知らねえよバカ!と思っていて、そんなものは屁とも思わず、むしろ常識論をぶち壊しにすることに快感を感じていることでしょう。金委員長もそういう思考でしょうね。まぁ勿論、北朝鮮の場合は金委員長を批判する者は皆無でしょうけど。

今後の数週間のうちに、双方のスタッフが本格的に協議を開始し、数ヶ月後には首脳会談をどこかでやることになるでしょう。勿論、課題は山積みですし、交渉の行方は険しいものだと思います。私は現実主義者なのでこれで北朝鮮が非核化したり南北和平が実現するなんて夢想していません。しかし、前に進んだことは間違いありません。イランとの緊張のような疑心暗鬼よりはよっぽどましです。

トランプさんの常套句を使わせてもらえば、「We’ll see.= まぁ、様子を見てやろうじゃないか。」ってところですね。
(了)


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