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2019/07/04

イランはまた火遊びを始めたのか?

  イラン情勢を報じる記事は数あれど、断片的かつ漠然としたものが多いですね。紙面の問題か、記者や編集者のセンスの問題でしょうか。しかし、中にはいいのもあります。

  以下はVOA記事7月2日付「Bid to Bypass American Sanctions on Iran Met With Wariness in Europe」のポイントです。非常に問題の核心を突いた鋭い指摘をしています。
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Iran's top nuclear negotiator Abbas Araqchi and Secretary-General of the European External Action Service (EEAS) Helga Schmit attend a meeting of the JCPOA Joint Commission in Vienna, Austria, June 28, 2019. (Reuters) (VOA記事7月2日付「Bid to Bypass American Sanctions on Iran Met With Wariness in Europe」より)

<ポイント>
① 米国の核合意離脱に伴うイランに対する経済制裁が再開され、欧州の核合意締結国は制裁の影響を緩和し、イランが核合意に留まるよう試みているが、先行きは危ぶまれる。

② 厳格なトランプ米国大統領の制裁の目をくぐってイランを支えようとする欧州締結国の試みに、欧州のビジネス界は警戒心を隠さない。

③ 折も折、以前から指摘されていたイランの核合意の上限を超える濃縮ウランの保有問題に対し、イラン自身が開き直ってこれを認め、更に核兵器製造レベルの90%に迫る高濃度な濃縮の再開まで認めた。

④ 米国以外の核合意締結国、米独仏中ロとEUは、INSTEX(貿易取引支援機構)というイランと貿易取引ができる(米ドルや米国の金融システムが関わらない取引の枠組み。バーターなど)枠組みを設定し、イランに対する米国の制裁の影響を抑えて核合意に留まらせようと企図している。しかし、制裁破りのような取引がトランプ米政権の逆鱗に触れて強烈な制裁を課されるのではないかとの懸念に怯え、欧州のビジネス界は二の足を踏まざるを得ない状況。危険を冒すほどイランとの取引は魅力的でもない。むしろ米国との取引の方が大きいので、米国市場から締め出されるようなことは絶対避けたい。また、イラン側の取引相手の企業の背後にイラン国家がいることも多く、米国の制裁対象にされる懸念も。その一方で、今回の米国の一方的な離脱や制裁に批判的だった中国は、イランとの瀬どりの疑いが指摘されている。

⑤ イランの濃縮ウランの貯蔵量超過と高濃縮発言は、大きな波紋を呼んでいる。トランプ米大統領はこれを「火遊び」と一蹴。確かに、2つの意味で火遊びかもしれない。この発言により、イランは欧州に対して米国かイランか選ばせようとしている。他方で、この発言により北朝鮮のように瀬戸際政策をとって、米国にイランとの交渉のテーブルにつかせるトリガーにしようとしている、いうもの。
⑥欧州の国々の立場は、英国の外務長官ジェレミー・ハントの言葉に象徴される。「英国はイランの動きを危なっかしく思っており、これ以上の核をめぐる余計なステップを踏むべきではないと強く戒め、イランは核合意に留まることを強く望んでいる。」 ちなみに、英国は、最近、イランに対する厳しい発言が目立つようになってきた。これはトランプ米大統領の訪英で念を押されたことと、最近のホルムズ海峡で続発しているタンカーへの攻撃が、イランが背後にいることが指摘されていることが影響していると思われる。

<私見ながら>
○ 今回の記事が端緒となって、私もINSTEXの枠組みを勉強してみました。経済には疎いので、難しかったですが、欧州の企業がなかなか乗れないのもうなずけます。

○ 現在のホルムズ海峡の緊張は、米国トランプ大統領が仕掛け人であることは間違いないと思います。7割がたはトランプのマッチポンプですよ。しかし、・・・3割がたは確かにイランも悪い。私もここ最近、少し再考しています。冒頭の写真はウィーン(ヴィエンナ)での核合意の会議の一場面ですが、イラン側の煮ても焼いても食えない交渉姿勢に欧州側も閉口しているようですね。今回のイランの濃縮ウランの上限超過問題やあろうことか高濃縮化の開始への言及は、2000年代の核合意前の煮ても焼いても食えない頃のイランに戻っていますね。3割がた、確かにイランも悪い。恐らくは、真に核兵器開発への野望があるのでしょう。核開発を振りかざして瀬戸際政策を取り、当時も湾岸危機を作為しました。そして欧米を翻弄したあげく、欧米にひざを折らして核合意に至りました。トランプにしてみれば、このオバマの弱腰の妥協が許せなかったのでしょう。結局、イランは核開発を放棄せずに、合意は守って平和利用の核開発を装い、実は核開発をしている、との指摘がよくありました。しかし合意は守っていたので、米国やイスラエルやサウジ以外の国は余り目くじらを立てなかった。しかし、今回のことで、確かにイランは十数年前と変わらずに、飽くなき核開発への努力を継続していたんだ、ということが明らかになりました。なぜなら、平和利用であるなら、数%の濃縮ウランで十分なはずなんですよ。それを、なぜ90%に近づけようと努力するのか?、また、そうできる技術を欧米に隠れて持っていたではないか、ということが証左ですね。

 引き続き、イラン情勢は目が離せませんね。

(了)

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令和元年の参議院選挙に臨んで日本人なら読んでおきたい記事(日本の国防問題)

【安倍晋三が憲法9条2項を削除しない訳】

自衛隊が国軍になると、通名を使い自衛隊に潜り込んでいる在日支那朝鮮人が
追い出される為である。 自衛隊を警備員のままで存続させたい。
これが憲法9条2項を削除しない訳です
詳細は下記をお読み下さい。

自民党総裁選挙の街頭演説や討論会で憲法改定の問題が出てきます。
安倍晋三候補の持論は憲法9条の第2項、即ち、敵の侵略があった時に反撃する事を
禁止している。 これを残したまま、第3項に自衛隊を明記する。
この様な日本語として矛盾している事を憲法に記載する、

---中略---

日本を守るのは日本人でしか出来ません。
自衛隊から通名使用の在日支那朝鮮人を排除する運動を行いましょう。
9条を削除して日本国軍を設立すればこの様な偽自衛官を全て排除できます。


【関連情報】
【日本の北方領土は占守島まで】
サムライ魂 ~占守島の士魂部隊~ 1/6
記事番号ー65
九人の乙女の像【昭和天皇 御製】【香淳皇后陛下 御歌】を参照して下さい。
反日売国テレビ局・マスコミの真相を報道しない自由を行使してい
る、洗脳工作に騙されない様にしましょう。

詳細は
【前航空幕僚長の国防問題の掲示板】第3巻
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj10.cgi
【前航空幕僚長の国防問題タイトル一覧】はこちらをクリックして下さい
http://aixin.jp/axbbs/kzsj/lbkzsj10l.cgi

愛信情報市場(アメブロ版)
https://ameblo.jp/ax02ameba/entry-12490293194.html

ユダヤが日本の皇室を狙う理由

ユダヤが日本の皇室を狙う理由

皇室と国民の関係は本家と分家、君民一体の絆は、親と子の血で結ばれているのと同
じである。 一般国民は天皇との関係を理論的に知らなくとも、天皇の御前に立つと、
ジーンと血がざわめき、感動を覚える。 それは、天皇の血と、私たちの血が同一の起
源から発し、常に共鳴するからである。 これを実証するには、次のように考えればす
ぐ分かる。
---中略---
余談になるが、日本の国歌である君が代はヘブライ語でも読めるそうで、ヘブライ語
で読むと次のような意味になるらしい。
【参考サイト】
【日本とユダヤのハーモニー】君が代の由来 パート1
【日本語】   
君が代は
【ヘブライ語】
クム・ガ・ヨワ 
【語訳】
立ち上がって神を称えよ

【日本語】
千代に八千代に 
【ヘブライ語】
チヨニ・ヤ・チヨニ
【語訳】
神に選ばれしシオンの民よ
【日本語】
細石の   
【ヘブライ語】
サザレ・イシィノ 
【語訳】
残りの民として喜べ
【日本語】
巌となりて

【ヘブライ語】
イワ・オト・ナリテ    
【語訳】
神の預言が成就した
【日本語】
苔の生すまで 
【ヘブライ語】
コカノ・ムシューマッテ
【語訳】
全地あまねく宣べ伝えよ<
詳細は

【日本が好きなだけなんだよ】ユダヤが日本の皇室を狙う理由をカッチとね
日本民族の歴史の真相を知ろう!
日本民族が20万年も前から地球上を大移動していた。
地球上のいたる所に大移動の痕跡が残っている。
あらゆる世界文明の大本は日本民族が作った文明なのです。


【参考情報】
【書籍街の掲示板】第3巻
失われた十支族」のはるか昔に古代日本人が世界に散っていった
記事番号ー11
【関連動画】
【書籍街の掲示板】第3巻
【日本人はるかな旅】
記事番号ー51

詳細は
愛信情報市場(アメブロ版)をカチッとね!
https://ameblo.jp/ax02ameba/entry-1251472011