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2019/08/18

米国はやはりイラン包囲網を企図か?

米国はやはりイラン包囲網を企図か?

ホルムズ海峡をめぐる情勢は日々動いています。
① 2019年8月17日のVOA記事(「Iranian Tanker to Leave Gibraltar Soon Despite US Pressure」)によれば、英国は米国からの拿捕継続の圧力に拘わらず、拿捕したイラン国籍タンカーを開放する決定をし、一両日中にも出発する模様。

② また、同日付VOA記事(「Yemen Rebel Drone Attack Targets Remote Saudi Oil Field」)によれば、サウジの奥地、UAE国境に近いシャイバー油田に対しイエメンの反政府組織フーシ派のドローンが遠路を突いて攻撃。

③ こんな折も折、8月16日付VOA記事(「UN Experts: Iran Must Free Women Held Over Veil Protests」)によれば、米国はイランが女性にベール着用を強要していることを問題視(ベール着用に反対を表明した女性が罪を問われた件で開放を要求)するキャンペーンを始めている模様です。
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In this Tuesday, July 2, 2019 photo, youngsters spend an afternoon while siting on steps outside a shopping mall in northern Tehran, Iran. A few daring women in Iran's capital have been taking off their mandatory headscarves, or hijabs, in public,… In this July 2, 2019 photo, young women sit outside a shopping mall in northern Tehran.

<私見ながら>
  結論から言うと、英国は有志連合に参加したものの、せめてイランとの2国間の関係は決裂させないように、英領ジブラルタルで拿捕していたイラン国籍タンカーを開放したと思われます。英国籍タンカーがイランに拿捕されたままであることも懸念材料でしたから、アンダーで交渉していて、英国籍タンカーも間もなく解放されるのではないかと思います。他方、サウジの油田は今回のみならず、イエメンの反政府組織フーシ派に、度々ドローン攻撃されています。お陰でサウジは、稼ぎ頭の原油輸出が抑制されて我慢の限度を超えていることでしょう。サウジは以前からフーシ派のバックでイランが操っていると主張しています。フーシ派もシーア派ですから、さもありなん。当然、サウジは米国に応分の徹底した報復を要望しているでしょう。そんな昨今、米国はイランの女性差別問題を取り上げている・・・・、私見ながら、これはどう考えても、大きなお世話であって、対イランの国際世論を得るための布石なのだと思います。それを言うなら、サウジの方が宗教的な制約は徹底しているのであって、イランはむしろ柔軟な方なのです。ベール着用反対を公にPRした行為は、イラン国家として罰すべしとの文化として社会的規範があるので、よその国がとやかく言うべき話ではないと思います。おっと、脱線しました。米国は、経済制裁とホルムズ海峡やバブエルマンデブ海峡での海上作戦を中核としつつ、国際世論でも異質な国を正すべしとの雰囲気を醸成し、「対イラン」の包囲網を形成しようとしているのではないか、と推察します。
  であるとしたら、益々もって日本は有志連合に参加すべきではないと、意を強くしました。
(了)


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