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2019/12/02

香港デモよ落ち着け、中国の大弾圧に注意せよ

香港デモよ落ち着け、中国の大弾圧に注意せよ

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A protester wearing a mask depicting U.S. President Donald Trump gestures during a "March of Gratitude to the US" event near the U.S. Consulate in Hong Kong, China December 1, 2019. (2019年12月1日付VOA記事「China Retaliates After US Legislation Supports Hong Kong Pro-Democracy Movement」より)

  2019年11月24日(日)の香港の選挙の結果、あに図らんや民主派の完全勝利。大学に立て籠った学生には苦い思い出になったかもしれないが、選挙において大多数の香港市民は民主派を支持した、という形で中国政府にサイレントマジョリティの力を見せつける結果となりました。これが民主選挙の恐ろしさだよ、共産党一党独裁の中国よ。中国政府にとってみれば、さぞや憤懣やるかたないことでしょう。

  しかしながら、選挙結果の出た週末、11月29日金曜のデモあたりからデモの傾向はまたも一部で過激化。土日のデモではデモ参加者も増え、米国の「香港人権・民主主義法」へのトランプ大統領の署名へのラブコールから、さながら親米デモ。「Make HongKong great again!」とトランプ大統領のスローガンを使う始末。過激化した若者が火炎ビンを投げ、対する香港警察も、催涙弾をふんだんに使用。

  ちょっと待って香港、選挙でサイレントマジョリティの力を見せたまでは良かったが、デモの過激化や親米デモ化はまずい。落ち着こう。さもないと、中国政府の大弾圧エックスデーにgoサインをかけてしまう。

  私見ながら、一番注意すべきは中国政府が読みが大外れして焦っていること。焦るどころか狼狽しています。香港の選挙結果も大ハズレ、更に追い討ちをかけてトランプ米大統領が香港人権・民主主義法を是認したことで、中国政府は激怒の前にさぞや狼狽したことでしょう。折しも米中通商交渉も詰めの段階。中国政府の読みとしては、トランプ大統領は交渉妥結したいわけだから、よもや中国の意に反することはすまいと踏んでいたでしょう。中国政府は、米国の決定を知るや、すぐに在中国米国大使を呼びつけて詰問の上、「内政干渉」への対抗措置を取る旨厳しく伝達しています。対抗措置といっても、中々妙案もないらしく、12月2日現在では米海軍艦艇の中国への寄港を禁じたくらいでしょうか。大した対抗措置ではなく、冷静さを失っています。

  中国政府にとって主たる問題は、米国のこの法律による「内政干渉」よりも、5大要求を訴える香港デモがあろうことか星条旗を振って親米デモ化していることでしょうね。中国政府にとって、これはもはや許せない状況です。ガバナンスの問題です。今の香港の状況を黙認していると、もはや中国本土にも燎原の火が付いてしまう。もはや死活的国益が侵されつつある。勿論このニュースは本土に流れません。とはいうものの、ネット社会の10億もの中国人民にもはや隠し通せるのか、時間の問題でしょう。

  今回のデモで、一部過激化した学生?が警察隊に火炎ビンを投げたり、中国政府寄りとみられるレストランを焼き討ちするなどの行為があったようです。対する香港警察は相変わらずの催涙弾対応。一部では警察側も過激に警察力という名の暴力を振るっているでしょうが、中国政府から見ると生温い対応です。狼狽しているだけに、案外簡単なキッカケでgoをかけてしまうかも。既に大弾圧の準備は出来ている。このデモとほぼ同時期に中国政府は軍と警察隊に訓練をさせているのです。

  だからこそ言う。香港デモよ、落ち着こう。貴兄らの趣旨は警察との抗争や親米アピールじゃないはずだ。調子に乗りすぎると中国政府に間違ったシグナルを送ってしまうことになる。奴らに「もはや香港警察には任せられない」「デモ参加者ではなくテロリストだ」と言わせる様な事はすべきでない。林鄭月娥行政長官は貴兄らの要求に全く譲歩していないかもしれないが、どうせ彼女はそのうち中国政府からクビにされよう。要求が通らずとも、国際世論は追い風なのだからこそ、過激にならず冷静に、民主的手段で運動すべきだ。ここは我慢しよう。

(了)


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